🛡️ 防犯フィルム貼付可否早見表
窓ガラスの種類 | 貼付可否 | 注意事項・条件 | 熱割れリスク | ガラス圧 |
---|---|---|---|---|
単板ガラス |
◎ | 特に制限なし。最も施工しやすいガラス | 低 | 5㎜以上でCP可 |
複層ガラス (二枚) |
○ | 熱割れ計算が必要。室内側に網入りの場合は、熱割れ危険。注意 | 中 | 中3㎜、外3㎜以上でCP可 |
網入りガラス(ワイヤー) |
△ | 透明防犯の場合はほぼ問題ない。遮熱付き防犯は注意 | 高 | 基本6.8mmなのでCP可 |
Low-E複層ガラス | ○ | 遮熱・断熱性能があるため熱割れ計算が必要。透明防犯の場合はほぼ問題ない。 | 中~高 | 中3㎜、外3㎜以上でCP可 |
強化ガラス | ○ | 通常ガラスより熱割れに強いが、割れると粉々になる | 低 | 大体が単板 厚みは5㎜以上が殆ど。 |
凸凹ガラス(型板) | △ | 凹凸面には通常フィルムは接着不可。型板用防犯フィルムが必須。 | 低~中 | CP製品は流通無し |
📌 凡例(貼付可否の記号説明)
◎ = 制限なく貼付可能
○ = 条件付きで貼付可能(熱割れ計算推奨)
△ = 慎重な対応が必要(専門業者必須)
🔥 熱割れについて
熱割れとは:ガラスの温度差により発生するひび割れのことです。
- フィルムを貼ることで太陽熱を吸収しやすくなり、温度差が生じて割れることがあります
- 特に冬の朝、凍てついたガラスに太陽光が当たると発生しやすくなります
- ガラスとサッシの境目部分から「ピシッ!」とヒビが入るのが特徴です
- 放射状ではなく、線になることが特徴。
📊 熱割れ計算の重要性
熱割れ計算とは、許容応力(ガラスが耐えられる強さ)と発生応力(フィルムが与える強さ)を比較する作業です。
- 複層ガラス、網入りガラス、Low-Eガラスには必須の作業
- 発生応力が許容応力を超えなければ、安全にフィルムを貼ることができます
- 適切な計算により、Low-Eペアガラスでも熱割れ実績ゼロの事例があります
🏆 CPマークについて
CPマークは、警視庁が認定する防犯性能の高い製品に付与されるマークです。
- 侵入に5分以上耐え抜く(打撃1分、こじ破り、焼き破りは5分)性能があります
- 空き巣の多くは5分以上かかると侵入を諦めるとされています
- 防犯対策として非常に効果的です
📖 専門用語解説
複層ガラス (ペアガラス) |
2枚のガラスの間に空気層を設けた断熱性の高いガラス |
Low-Eガラス | 特殊金属膜をコーティングした遮熱・断熱性能の高いガラス |
網入りガラス | ガラス内部に金属ワイヤーが入った防火用ガラス(※防犯用ではありません) |
強化ガラス | 通常ガラスの3~5倍の強度があり、割れると粉々になる安全ガラス |
許容応力 | ガラスが割れずに耐えられる応力の上限値(単位:MPa) |
発生応力 | フィルムを貼ることでガラスに発生する熱応力(単位:MPa) |
- 事例
↑市川市内
空き巣発生事例① 2025年4月頃
家主がテレワークにて2階にいたのにも関わらず、割って侵入をした。
警察の見立てだと、プロの手口ではない。ましてやトクリュウでもない。外人の可能性が濃厚。
↑掃出し窓は割られる 一番狙われる (犯人は逃げるのも容易にできる場所を考える。)
トクリュウの犯行
玄関はフィルムを貼っていたことで、貫通出来なかった。
↑横浜市内
空き巣発生事例② 2024年3月頃